子育て研究所

躾(しつけ)、教育、育児に悩む親や教師のための学習サイト - 新しい子育て法を提案します

Lesson 10-2 おしゃべりなお母さん

 子育てのことでご両親と雑談混じりでお話をしていた時のことです。母親が、
 「うちの息子はね。もともと無口なんですよ。まあ、父親も無口ですし、きっと父親に似たんだろうと思うんです。でもね、もう少し親子の会話というか、そういうのが楽しみたいかなとも思うんですよ。男の子ということもあるし、もう何でも親に話してくれる年頃でもないんでしょうけど、同級生のお母さんの話を聞くと、他の子はうちの子よりずっと話をするみたいですから....。」と言います。
 それを聞いて私が、
 「小さい頃からそうなんですか?」と父親の方に向かって話しかけると、
 父親の
 「いや、小さい頃はそうでも....」という言葉を遮(さえぎ)って、母親が、
 「いいえ、お父さん、小さい頃から他の子に比べたら無口だったわ」と答えました。
 その光景を見た私は、思わずふき出しそうになりました。

 もしかしたら、そのお子さんは本当はそんなに無口ではないかもしれません。どうも、このお母さんの様子を見ていますと、子供がしゃべろうとしても、最後まで話を聞かずに、口を挟んでいるのではないでしょうか。それどころか、お父さんももしかしたら、お母さんが思うほど無口ではないかもしれませんよ。このお母さんが、じっくりと子供の話に耳を傾ける親だったら、もっと子供は自由に、いろんなことを話すかもしれませんね。子供はもっと話を聞いてもらいたいと思っているのではないでしょうか。
 「うちの子は、私の言うことなんか全然聞かない」と、子供が親の指示に従わないことを嘆く親がいます。そういった方は、まずあなたが子供の話に耳を傾けているかということをチェックしてみるといいと思います。いつも、子供の言い分を聞かずに、ああしろ、こうしろとだけ言っても、子供はその指示に従いたくならないと思いますよ。
 まあ、おしゃべりなお母さんもいるのね、と笑いごとではありません。多くのお母さんがこのパターンですよ。あなたもお気をつけくださいね。
 旦那さんが会社での愚痴をこぼすこともあると思います。「会社の愚痴なんか、家に持ち込まないでよ」と言いたい気持ちもわからないではありません。家で愚痴をこぼすことは建設的な解決方法ではないからです。しかし、そう四角四面に考えずに、夫の話に耳を傾けてあげるのもいいと思います。仕事でうまくいかなかったとか、上司に叱られたとか、取り引きで失敗したとか、あなたにいろいろと聞いて欲しいこともあると思うのです。あなたもじっと黙って話を聴いて欲しい時もあるでしょう。旦那さんもあなたやお子さんと同じで、無条件で受容してもらいたいと思っているんですよ。ですから、「家に帰っても妻は俺の話なんか聴いちゃくれない」と思うと、男性はおうちのママさんではなく、クラブのママさんに聴くてもらうのです。クラブのママさんは話に口を挟まず、決して批判せず、一生懸命に聴いてくれます。むろん、商売のために聴くふりをしているだけかもしれませんし、旦那さんも商売だから黙って聴いてくれるんだと感じているかもしれません。それでも、聴いてもらえるのが嬉しくて、決して安くないお金をそこにつぎ込むのです。決して、クラブのママさんがあなたより美人だからという理由だけで、帰りによって帰るのではないと思います。(保証はできませんが....。) 時には、夫の愚痴をじっと聴いてあげるのも悪くないと思いますが、いかがでしょうか? 夫の話を聴くコツはクラブのママさんになりきることです。

 子供も保育所や幼稚園で嫌なことがあった時などは、いつもになく、抱っこをせがんでくる場合もあるようです。そういった時も、しばらくの時間でいいと思いますので、抱っこするなりして、受容してあげてもいいのではないでしょうか? 私が教育の目標ところで述べた「自立する力を養う」というのを勘違いして、抱っこを極力しないようにしようと思っている方もいるかもしれませんが、「抱っこ=依存」ではありませんので、スキンシップはしてあげた方がいいと思います。ただ、保育所から家までずっと抱っこというのは、距離にもよりますが、やりすぎだと思います。じっと抱っこして、しばらく無条件に気持ちを受け入れてあげれば、それ以上の長い抱っこはあまり必要ないかもしれません。そのあたりのさじ加減はお母さんしだいですよ。このホームページで教えるのは、血の通わない子育てマニュアルではありませんから、応用はあなた次第ですよ。