子育て研究所

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Lesson 11-3 競争は悪いことではありません

 きょうだいを比較して、競争させる親も多いと思います。育児本を読んでも、きょうだい間で競争させるのは良くないということが書いてあります。私もほぼ同感です。子供を競争させるということは、競争させる人が上の立場で、下の者どうしを競争させるという構図です。これはこのホームページで説明してきた対等ではありませんね。
 もしかしたら、競争が悪いという印象を与えてしまったかもしれませんので、そうではないということをコメントしておかなければなりません。私の主張は、協力を身につけずに、競争しか知らないという状態が好ましくないであろうということです。決して競争そのものが悪いわけではありません。ですから、河原沿いの土手を、「さあ、あそこの家まで競争よ!」といって走るような、他愛のない競争はどんどんやっていただいて結構ですよ。それは親が子供を下に見て操っているのとは違いますからね。何でもそうですが、有効なものでも、使い方を間違ってしまえば有害なものになってしまいます。ナイフも果物をむくのに利用するのには有効ですが、人を傷つけるのに利用するのは間違いですね。競争も同じです。では、競争についてまとめてみましょう。

 競争には次のようなメリットも存在します。ゲーム性が付加され、目標が明確になるので、漫然とやるより集中しやすく、能率が上がりやすいということです。競争というのは、他人との競争だけではありません。自分との競争もあります。また、記録との競争もあります。
 あなたもこういった経験があるのではありませんか。漫然と仕事をしているより、何時までにこの仕事を仕上げなければと思ってやった時の方が、ずっと効率がいいという経験が。7時頃までかかりそうな仕事であったとしても、恋人から6時の夕食に誘われた瞬間、がぜんと張り切って、きちんと6時までに終わらせてしまったというようなことはしばしばあることです。しかし、こうしてみると、競争が有効なのではなく、具体的な目標を立てるということが有効なのかもしれません。そのあたりは私もわかりません。
 少し話がそれますが、成功するためには、適切な目標の設定ということが不可欠です。走り高跳びの選手も、横のバーがはっきりと見えているから2メートルを超える記録もでるのです。そのバーなしで、できるだけ高く跳んでくださいといっても、精一杯跳んでも、バーがある時の記録には遠く及ばない記録しかでないそうです。子供も計算問題などを時間を計ってやることを好みます。目標を自分で決めて、頑張ります。(大人が決めると良くないようですが....。)

 このように、競争を頭から否定するのではなく、良い面を見て、それを有効に活用することが必要だろうと思います。ただし、競争で子供を親の都合のいいように動かしてやろうとするのは、子供と対等な関係を築くというこのホームページの基本原理と矛盾すると思いますので、ご注意いただきたいと思います。