子育て研究所

躾(しつけ)、教育、育児に悩む親や教師のための学習サイト - 新しい子育て法を提案します

Lesson 1-6 まとめ2

 あなたの子育てのレベルを確認するということで2例見ていただきましたが、いかがでしたでしょうか。判定の基準は設けていませんので、あなたの解答と比べあわせて、自己採点してみてください。

 上記の2つの事例を見ていただいたのにはもうひとつの意図があり、これから学んでいただく子育て法がどのようなものなのかという雰囲気を感じていただきたかったのです。隣の奥さんに似合う洋服が、必ずしもあなたに似合うかどうか分からないように、子育て法も様々で、私が提案する子育て法が、あなたに似合う子育て法であるかどうかは分からないのです。ですから、先にこういった雰囲気の子育て法ですよとサンプルをお見せしたわけです。(本当はその意図の方がより強かったのですが....。) あなたはこういった新しいやり方について、どのようにお感じになりましたか?

 このあたりまでで、皆さんからしばしば寄せられる質問があります。もしかしたら、あなたもそうかもしれませんので、それらにお答えしておきましょう。
 ひとつは、「あなたの提案する子育て法は、技術としては素晴らしいと思いますが、愛情が感じられないように思います。」という感想です。どうも、作為的な子育てに感じられて、子供と体当たりしていくイメージではないからそのような印象を与えるのかもしれません。それに対する回答は以下の通りです。
 私は教育に必要なのは、「愛情」「教育技術」だと思います。そのどちらが欠けてもいけません。両者は車の両輪のようなものです。愛情がなく、教育技術だけで育てたらどうなると思いますか? 実際にそのように育てられた例を知りませんので、何ともいえませんが、考えただけでも恐ろしいですね。逆に、教育技術はないが、愛情はたっぷりという子育てはしばしば見られますが、どうでしょうか。過保護に育てる、甘やかして育てる、厳しすぎる子育て、期待をかけすぎる子育てなどなど、うまくいかない場合も多いのではないでしょうか。お分かりかと思いますが、厳しくするのも愛情があるからです。本当に愛情がなければ、無視したり、子育てを放棄するはずです。結論として私の考えを述べますと、愛情のない子育ては危険であり、教育技術のない子育ては無力だと考えます。
 さて、このホームページでは「愛情」の面には直接は触れません。それは「子育てには愛情が大切ですよ」と何回繰り返し叫んでも、効果がないからです。虐待されて育ったが故に、子供に愛情が注げなくて、という方に関しては、また別のアプローチをしなくてはなりません。このページではその件については、現在のところ扱う予定はありません。
 心配しなくても大丈夫ですよ。ここまでの長い文章を読まれたあなたは、きっと子供への愛情や教育への情熱が少なからずあるからこそ、このページを発見し、ここまで読み進めてきたのだと思います。そんなあなたに今さら愛情の重要性をこのページで訴える必要はありませんね。既に、愛情いっぱいですから。ですから、ここでは皆さんに「教育技術」を提供していきます。教育技術に愛情が加わらなければ、その教育技術は血が通ったものにはなりません。

 またこのような声を聞いたこともあります。「先生の具体例の中には、教師向けのものも多いですが、もっと母親向けの具体例にしていただけると嬉しいのですが....。」
 私が、お母さん方の集まりでも学校現場での例を持ち出すのは、次の2つの理由があります。まず、私がそちらの現場を良く知っているからということ。次に、敢えて応用しないと使えない例を具体例として挙げた方が良い場合も多いのではないかと考えているからということです。
 後者の理由について、もう少し付け加えますが、それは宿題の答えの丸写しでは実力がつかないということです。つまり、子育ての全場面においての事例を挙げることは不可能ですし、その必要もありません。将棋でも全て同じ棋譜は存在しません。もちろん、プロ棋士も常に未知の対戦をするのです。しかし、プロ棋士が私たち素人より強いのは、学んできた戦略や戦術を臨機応変に応用するからです。それと同じです。この例は、学校現場でのことだから、私の子育てに関係ないと読み飛ばす人は上達しません。優秀なビジネスマンは孔子を読んだり、孟子を読んだりしますが、それは先人の知恵の中に、現代でも応用できる知恵があるからです。どうか、それを引き出せる人になっていただきたいと思います。さらに、老婆心ながら申し上げると、先ほどの目覚まし時計の例にしても、子供の朝起きで困っている友人に、「目覚まし時計を買ってあげたらいいのよ」という程度の助言で、その友人の悩みは解決できるでしょうか? せっかくのあなたのアドバイスも、根底の意図も分らないまま実践しても、「せっかく目覚まし時計を買って上げたのに、どうして起きないのよ! 買ってあげたら自分で起きるって約束したでしょ!」なんて、やっているかもしれませんよ。つまり、形だけ真似しても全くダメなのです。逆に言えば、根底を流れる考え方がしっかりしていれば、やり方は千差万別でいいのです。従来の子育てにしばしば見られるやり方として、子供に接する方法はマニュアル通りとも言えるほど一貫しているのに、根底の考え方は結構ばらばらだったりします。このサイトではその逆です。根本を理解していただいたら、後のやり方はあなたの個性に合わせていただいていいのです。

 また、学校の先生、保育に携わる方、子育てに自信をもっているお母さんなどから、今までの自分の子育ての仕方が間違っていたようで、落ち込んでしまうという感想をいただくことがあります。また、そんな対応が私にできるようになるか不安に思うという感想もいただくことがあります。落ち込む必要はありません。仮に、あなたのお子さんがいつも算数は30点しか取れないのに、勉強して平均50点取れるようになったら、それは喜ぶべきことですし、努力を評価してあげたいですよね。それと同様に、このサイトでの学びで、あなたの子育てが少しでも改善され、あなたとお子さんの笑顔の数が増えたならば、それは素晴らしいことです。
 「せっかくいろいろと教えていただいたのに、まだ子供を叱ってしまうんですよ」と、逆に落ち込んでいるお母さんに聞いてみたら、以前よりは叱る回数も減ったし、親子関係も良くなったというのです。それまでは、叱るという行為にどういった副作用があるかも知らずに叱っていたのに、叱ることにはこういった副作用があるということを学んで知ったために、余計に気になって叱ってしまうたびに落ち込むのだそうです。
 マイナスを見る必要はありません。どれだけ良くなったかに注目しましょう。もちろん、子供に対しても、そのようなプラスの見方は重要です。あなたは、空想上の理想の我が子から目の前の我が子を引き算して、子供を窮屈な思いをさせていませんか? 空想上の子供と比べず、空想上の夫に浮気をすることなく、現時点の子供や夫を受け入れ、現時点と比較しての向上を喜びとしましょう。


 さて、このあたりまで読んでも続きに進もうという方は、このページとの出会いをきっかけに、子育てに対して学んでみようという意欲のある方だと思います。そういった人を私は心からお待ちしています。でも、肩の力を抜いて、マイペースで進んでくださいね。私と一緒にまじめに勉強すれば、あなたは教育や躾(しつけ)に関してはプロのお母さん、プロの先生になると信じています。

 さて、長くなりましたので、Lesson 1の導入はこのあたりで終了です。お疲れ様でした。よろしければ、続きの Lesson 2 でお会いいたしましょう。Lesson 2 の受講希望の方は、このページをお気に入りに追加してやってください。ここまで一気に読み進めてきた方は今日はここまでにして、また明日以降にお会いいたしましょう。