子育て研究所

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Lesson 2-5 叱り方の例

 叱るという誰でも行っている教育方法にも多くの欠点があることがお分かりいただけたでしょうか。全部の項目を覚える必要はありませんが、副作用が多いんだなぁという認識を持っていただければ結構です。叱るのは必要最小限に留めておいた方がよさそうですね。あなたの子育ての腕が上がれば上がるほど、叱る機会は少なくなるでしょう。それは、叱るよりもいいやり方をあなたが学んでいくからです。

 さて、叱る子育て法の研究の締め括りとして、覚えておくと役に立ちそうなポイントをいくつか挙げておきましょう。

あなたは悪い子ね
 「あなたは悪い子ね」というような叱り方はやめましょう。それはお子さんの全人格を否定する言葉です。その言葉は「あなたのお子さん=悪」という意味ですね。そうではありませんね。「子供の行動=悪」なのですから、「あなたがとったこういった行動が悪い」という表現をしましょう。そうすることによって、子供も具体的にどの行動が悪かったのかはっきりと認識することができます。「あなたが悪い」だけでは、子供は何が悪くて叱られているか分かっていない場合が案外多いのです。その場合も、叱らなくても、言葉で冷静に伝えるだけで充分なことがほとんどだと思います。だったら、感情を使って伝える必要はありませんね。
 ポイントは「行為」と「行為者」をきちんと分離し、「行為」の方に対して、お母さんがコメントしてあげることです。

あなたのためを思って叱っているのよ!
 「あなたのためを思って叱っているのよ!」という言葉もしばしば聞きますが、これもお薦めしません。なぜなら、このように言っていても、ほとんど全ての場合、「腹が立ったから叱っている」のが現実であり、「子供が自分の思い通りにならないことが気に入らないので腹を立てている」のが実際だからです。そんなことは子供はお見通しですよ。それならいっそのこと、「お母さんは腹が立っているのよ!」と言った方がましだと思いますし、「お母さん、あなたのことが心配でたまらないのよ」と言った方が正直な気持ちでもあり、子供の心に伝わると思いませんか? 特に、年頃の娘さんが門限に間に合わないほど遅く帰ってきたような場合などには、「あなたのためを思って叱っているのよ」よりは、「あなたのことが心配でたまらないのよ」の方が効くでしょうね。
 お母さんは完璧である必要はありません。(完璧に向かって努力する必要はありますが、今その途中なので、このページをご覧いただいてるんですよね。) 子育てをしていると、イライラしたり、腹が立つことが日常茶飯事だと思います。そういったあなたに、後で、心理学的根拠に基づく特効薬をお教えします。これで、子供に対してだけでなく、大人に対しても、腹が立つことが少なくなってきます。
 そういったことが「子育ては親育て」だと言われるゆえんだと思っています。多くの方は「子育ては親育て」というのは、せいぜい忍耐力がつくとかそういった意味でしか捕らえていませんが、本当に教育を極めていけば、本当に教育する側も変わってくるのです。というか、私に言わせれば、親が変わることによって、子供が変わるのが本来の順序でしょう。子供だけ変えようとするのは、それこそ小手先の教育技術ですし、愛のない教育技術になる恐れがあります。このサイトは子育ての裏技集だと思っていただいてはいけません。それはよそでやってください。

結果に対して叱る
 お子さんがテストで悪い点を取って来た時などに叱っていませんか? いくら叱っても、そのテストの結果は出てしまっているので、結果は覆(くつがえ)りません。つまり、叱っても無駄ということです。お母さんのストレス発散にしかなりません。
 あるいは、叱ることによって、次には良い点をとれるように勉強させようという気持ちがあるのかもしれません。それで子供が勉強したとしても、好きで勉強しているのではなく、仕方なく勉強しているのです。勉強は決して苦しく、嫌なものではありません。実際に、何の先入観も持たない幼児などは、勉強が好きです。それを周囲が寄ってたかって、結果ばかりを重視して、勉強を嫌なものにしてしまっているのです。
 子供は興味のあることに対しては、ものすごい吸収力があるのです。車の名前を全部覚えたり、駅の名前を全部覚えたりしている子供がいますね。そういった子は何も特別ではなくて、人一倍興味があり、それが好きだからそのようなことができるのです。では、ほめておだてればいいのかといいますと、そうでもありません。後で、子供を勉強好きにする方法もご紹介します。(教育ママ必見?)
 もう、過ぎ去った結果については叱らず、今後どうすればいいかを冷静に話し合ってみましょう。


 さて、叱ることについて続けて話してきましたが、今日はこのあたりで休憩にしましょう。次は Lesson 3 でお会いしましょう。