子育て研究所

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Lesson 3-4 子供を信頼しましょう

 「子供を尊敬しましょう」の次は、「子供を信頼しましょう」ということについて、お話しましょう。前のページで「相互尊敬」ということについてお話しましたが、信頼も「相互信頼」を目指すことになります。さあ、まず子供にあなたを信頼させますか? あなたが先に子供を信頼しますか? もう、お分かりですね。

 ここで私が言う「信頼」というのを誤解なく伝えるのは非常に難しいと感じています。私の拙い表現力をもってすれば、最終的には、感覚とか、ニュアンスで理解していただくしかないと思っています。
 人を信じて、裏切られたことがある人はこういうかもしれません。「人を信じろだと、奇麗ごとを言うな」と。尊敬に比べて、信頼はリスクを伴います。もちろん、赤の他人を闇雲に信用しなさいというつもりはありません。基本的に他人は信用しない、信用できるのは自分だけだという主義の人、つまり、「人を見たら泥棒と思え」的な考え方の人がいます。一方、基本的に人は信頼できるという考え方、つまり、「渡る世間に鬼はない」という考え方の人がいます。どちらが人間的に魅力がある人であるかはお分かりですよね。
 両親からたっぷりと愛情を受けて育つと、他者に対しての基本的な信頼感が育まれます。一部の人には非科学的なように思えるかもしれませんが、人の継続的で強い思考は現実化しますので、人は俺を騙そうとしているという信念を持って生きていると、実際に騙されることが多いでしょう。そうなると、一層人を信頼できなくなりますし、その逆もあり得ます。もちろん、人を信頼するんだったら、誰の身元保証人にでもなったらいいというようなことを主張しているのではありません。そのあたりは誤解しないでください。親子とか夫婦とか教師と生徒といった、愛情の関係で結ばれた関係については、もっと信じても良いのではないでしょうか。最初から疑ってかかるのではなく、まず信じようというところからスタートするのが良いかと思います。

 人は本当に信頼されると、なかなか裏切れないものです。逆に疑われると、裏切りやすいんですね。
 例を出しましょう。ある男性、その人は妻子持ちなんですが、つい魔がさして浮気をしてしまうんですね。そのうち、妻は浮気の疑いを持ち始めました。「あなた、浮気してるんじゃない!」と言われると、「そんなことはない、俺を信用していないのか!」と喧嘩になります。それでもなかなか浮気はやめられないんですね。だって、浮気をしてない時も、帰りが遅くなっただけで疑われるのですから。ですから、どうせ疑われるんなら浮気をしてやろうという気持ちになるのです。もう、夫婦の愛情は冷め切ってしまいました。
 ところが別の男性がいまして、その男性も、つい魔がさして浮気をしてしまうんですね。ところが妻は私の夫は浮気なんて絶対にしないと信じきっています。浮気をして帰りが遅くなっても、「今日もお仕事遅くまでご苦労様」と全く疑いません。ワイシャツに口紅がついているのを発見されて、とうとうバレてしまったと観念した時も、「電車の中でついたみたいね」と全く疑いません。そこまで信じられると、逆に浮気しにくいんですね。浮気をしていても楽しくないというか、とっても後ろめたい。妻がとても愛しく思えてくる。「ああ、俺はやっぱり妻を愛しているんだなぁ」と思ったりします。
 本当に信じている人には嘘はつけないということが、何となくお分かりいただけたでしょうか。信じられているから裏切れないという経験は誰しもあるのではないでしょうか。まずは、夫を、子供を信頼しましょう。