子育て研究所

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メールマガジン 第31号

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【子育て教習所 ~楽しく子育てをする秘訣~】 第31号
                      2004年 4月20日発行
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  子育て研究所のメールマガジンをご覧いただきありがとうございます。
  発行のペースは不定期という形で、ゆっくりと続けていますので、
  今後ともよろしくお願いいたします。


++++ テロリストに屈してはいけない理由 ++++

  イラクで捕らわれていた日本人の人質が無事解放されました。最悪の事態
 につながらなかったことは本当に喜ばしいことです。しかし、日本人さえ助
 かればいいというものでもありませんし、私たちも地球人として、一日も早
 い治安の安定化を願うものです。

  皆さんも今回の事件の報道で、有識者が口を揃えて、「テロに屈してはい
 けない」というのを聞いたと思います。「テロに屈しないというのは、国際
 社会の取り決めである」とも言っていました。
  77年9月、福田内閣の時代に赤軍派が日航機をハイジャックし、151
 人の乗員乗客の人質と交換に、獄中にあった奥平純三ら6人を超法規的措置
 によりダッカへ移送させ、釈放させた「ダッカ事件」が発生しました。福田
 総理は「人命は地球より重い」と発言しましたが、国際的には、「日本政府
 はテロリストを野放しにした」と激しく非難されました。

  拙著「自分でできる子を育てる本」の98ページにも同様のことを書きま
 したが、国際社会はテロに対して、一丸となって「No!」と言っています。
 確かに人命は尊いものです。そのような究極の選択の場面であっても、「テ
 ロに屈してはいけない」という主張が揺るがない根拠はどこにあるのでしょ
 うか。
  それは、一度テロに屈してしまうとテロリストたちは、「人命を盾にすれ
 ば、要求を通すことができる」ということに味をしめてしまうからなのです。
 逆に言えば、テロリストからのどんな要求に対しても、国際社会が一枚岩と
 なって、それを拒否すれば、テロリストたちは、「いくら人命を盾にしても
 自分たちの目的は達成されない」ということが分かり、取引目的のテロはな
 くなっていくのです。もちろん、その時に人質になっている人に犠牲になれ
 という気持ちはありませんが、長い目で見るならば、テロに屈すれば屈する
 だけテロははびこり、多くの人が犠牲になるのです。

  子育てでも同様の事が言えます。子供の「泣く」、「わめく」、「怒る」、
 「怒鳴る」、「駄々をこねる」などのテロ行為に絶対に屈してはいけません。
 「ウチの子供が手がかかって仕方がない」というお母さんの様子を観察して
 いますと、そういったお母さんはほとんど間違いなく、「仕方ないわね、今
 度だけですよ」と、子供の要求に屈しています。しかし、意に反して子供は
 無意識のうちに、そのやり方はうまくいくと学習してしまいます。

  子供の「泣く」、「駄々をこねる」などの不当な手段による要求には絶対
 に屈してはいけません。たとえ、要求の内容が正当なものであったとしても、
 屈してはいけません。いいえ、正当なものであるならなおさら、不当な手段
 で要求してはいけないのです。きちんと冷静に言葉にして要求することが大
 切ですし、子供の交渉能力を高めることにつながるのです。

  テロリスト撲滅のために、国際社会は真剣に取り組んでいます。時には、
 苦渋の選択を強いられる場合もありますが、それでもテロには屈することが
 ないように覚悟を決めています。
  皆さんはどうでしょうか。そんな真摯な思いで、子供からの不当な手段に
 よる要求に対峙したことがあったでしょうか。

  子供が「お母さん! おもちゃ買ってよ! 買ってよ!」と駄々をこねた
 り、癇癪(かんしゃく)を起こしたりしても決して要求を受け入れてはいけ
 ません。落ち着いて言葉で、どのおもちゃが欲しいときちんと伝えることが
 できてはじめて交渉の席に着くことができるのです。もしあなたが、夫(妻)
 に対して、(マイナスの)感情を武器にして要求を突きつけることがあると
 したら、あなたは自分を再教育しなければなりません。
  子供を叱るということは、あなたがテロリスト的な手段(つまり、恐怖な
 ど)によって、子供をコントロールしようとしているのです。子供はあなた
 のそういった行動を見て、学んで、感情に訴える手段を学んでしまったのか
 もしれません。
		
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